家庭用ゲーム機が生活に深く密着し子どもが家の中にいることが多く、また震災の影響もあり、自ら外で遊ぶことが減り子どもたちの運動不足はどんどん進んでいますが、親御さんがスポーツをやっていた家庭の子どもさんはスポーツに打ち込んでいるようで、とことんスポーツをするかまったくやらないかの二極化になっており中間の子供がいないようです。
自分は運動神経がないから運動が嫌いという子どもも多くいるようですが、運動神経がない子どもはいません。単純に50m走が遅い子どもは50mを走りきるだけの体力が無いからだと言われています。
こんな話があります。
ある特定のスポーツの種目だけを習っている子どもと外で遊んでいる機会の多い子どもがスポーツテストを行った結果、外で遊ぶ機会の多い子どもの方が運動能力のバランスの良い結果になったようです。
外で遊ぶのが子どもにとって1番なんですが、なかなか難しくただ走るのは走ることに自信のある子どもじゃないと続きません。
そこでボールとゴールのあるサッカーがいいのです。
ボール(近くの目標)があるから走る、ゴールがあるからシュートを入れようと集中する。
サッカーは身近な運動の手段の1つなのです。
二極化の中間の子どもを増やすことは、もっと上を目指す子どもも増えたり、まったく運動しない子供が中間の子どもと運動したくなるということにもなると思われます。
幼稚園の運動会の種目に親子2人で1つのフラフープに入ってジグザグにコーンを
回りリレーする競技があって、子どもに足を細かく踏んで回るんだよと教えたら大幅に時間短縮することができたのです。
体の使い方を知っていれば出来ることも増え楽しく運動できる、そういう子どもたちを増やしたいと思いました。
そして他人と比較しなくても良いので、今の自分より「出来た。」を増やそうと、どんどんチャレンジできる子に育つことを期待しています。
練習はやればやっただけお子さんに結果は残ります。
よく父兄さんから「私たち(親)が運動をやってないから子どももあまり運動が苦手なんです。でも、サッカーが好きなようでやらせたくて。」といった心配だという話をお聞きします。
遺伝のことを気にしていらっしゃるようですが、必ずしも遺伝がすべてではありません。
幼少期から10歳ぐらいまでにどれだけいろいろな動きをしているか(運動神経を刺激しているか)によって運動能力は大きく変わると言われています。
ですので、父兄さんが運動を苦手に感じていても、まったく問題ありません。
また、「うちの子は声が小さい」や外ではあまり話さないなどの話も聞きます。
コミュニケーション能力は、挨拶・返事はもとより団体行動・サッカー練習中にも必要です。
これは学校等での話し合いや発表にもとても大事なことです。
ぜひ身につけてもらいたいです.
By iscc_staff